論理と三日月のあいだ

起床時間は6時、推してる箱はにじさんじ。

【ポケモン剣盾】シリーズ7・シーズン12使用構築  最高最終レート2105 最終順位74位 ~氷拳流水ラオスサンダー軸攻めサイクル~

はいどうも・。・

剣盾ランクマッチシリーズ7、シーズン12に参加された方はお疲れさまでした。

エースバーンやゴリランダー、ミミッキュ、ドラパルトなどのオーバースペックなポケモンが帰還して更に全準伝説ポケモンが解禁されたことによって火力・種族値のインフレが激しくなり、

それと同時にこの環境で闘うことを待ちわびたであろうプレイヤーの増加及びレートのインフレも凄まじかったシーズンだったと思われます。

私もこの環境を11月初頭から考察していた1人としてランクマッチに参加させていただき、

2ROMレート2100達成と私にしては出来過ぎた結果を残せたので構築記事を書くこととしました。

使用した6匹の並びはこちら。

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【コンセプトと構築の6匹が完成するまで】

・構築単位でナットレイカバルドンポリゴン2等の明確な受け駒を用意するのをやめ、攻め気質なサイクルを拘りスカーフ搭載の連撃ウーラオスの蜻蛉帰りから行い相手のサイクルに一貫する技を打てる対面または受けが成立する盤面を作っていき、最後にアッキの実+「身代わり持ちの」原種サンダーを相手のエースバーン等の物理ポケモンの詰め筋にして勝負を〆る。

→エースバーン入りのスタン構築等のサイクルを回せない構築相手にはこの「連撃ウーラオス+原種サンダー選出」を軸とし残り1匹を相手に合わせて考えて決める。

・連撃ウーラオスを使う上で苦手なドヒドイデが絡んだ受け回し及びそれに準ずる構築は一目でメタを張れるポケモン(崩し性能が高めなポケモンの例としては霊獣ボルトロスカミツルギガブリアスデンジュモク等)が居るとすぐにその潰し枠を用意され詰まされてしまう。

そのため、相手の潰し枠にも見た目上出来るだけ弱く見せない為に「ビルドアップ+思念の頭突き持ちのエースバーン」で対処することとし、その補助をウツロイドステルスロックを持たせてサイクルに圧力をかけながらクッション役の原種サンダーと合わせて詰めていく。

・構築で重めのライコウや水ロトム、コケコエレキ、カバルドンラグラージ始動の展開構築相手は有利対面からの高火力を交代先にも叩きつけられる拘り鉢巻ゴリランダーを構築に入れて選出圧力とした。

・ここまででまだ足りていないvsクレセリアカイリューラティアス、ドラパルト、アーゴヨン入りに対してのコマ及び行動保証の補完枠としてミミッキュを採用して構築が完成。


それでは個体の紹介に入る。


ウーラオス(連撃の型)@拘りスカーフ 意地AS

175-200-121-x-80-149 不可視の拳


インファイト・水流連打・蜻蛉返り・雷パンチ→最終日のみ冷凍パンチ

組み始めその1にして相手の霊獣ランドロス、原種サンダー等の初手ダイマックスのダイジェットを誘発して裏のウツロイドや原種サンダー、または連撃ウーラオスが受ける等倍ダイマックス技のダメージを別のポケモンに繋ぐための囮役で、

結局バシャーモに代わって私の相棒枠となったポケモン

原種サンダーが苦手とする相手のウツロイドのメテオビームに後投げしてからダイマックス後のウツロイドも縛ってもらうために性格は陽気ではなく意地っ張りとした。

水、格闘という受けが難しいタイプの組み合わせの強さはこの環境でも健在だった。

また、最速フェローチェと同速ではあるが相手のフェローチェを対面から始末してもらうためにもウーラオスの型は連撃とした。

また、当初から最速ドラパルトや7世代の頃から好んで使っていた襷霊獣ランドロスガブリアスフェローチェトリプルアクセルで何もできずに倒される危険性を真っ先に予見していたのがこのスカーフ連撃ウーラオスを使おうと思った理由でもある。

技構成に関しては打つ機会の少なかった雷パンチをカイリューやドラパルト等のドラゴン入りにも選出しやすくなるように冷凍パンチに変更してみたところ、

ダイジェットを積んだ相手の削れたダイマックスカイリューを後発から縛ることができたり、こちらも致命傷は負いかねないがダイアイスで相手の遅いダイマックスしない原種サンダーを大きく削ることができ裏のゴリランダーやミミッキュでも縛ることを可能にしたりとこの変更は大正解だった。


サンダー(原種)@アッキの実 図太いHBS

197-x-143-145-110-128 静電気

放電・暴風・羽休め・身代わり

組み始めその2のポケモンで唯一のクッション役のこの構築の核。トゲキッスに代わる運ゲの申し子。

持ち前の耐久指数のおかげで先発にも投げやすい。

静電気かつHBベースなのに身代わり採用の理由は相手の物理ポケモンダイマックスターンの消費に加えナットレイテッカグヤの宿り木の種、ラグラージカビゴンの欠伸、ドヒドイデ等の毒々を拒否するため。

この身代わりのおかげで初手ダイマックスをしてきた相手のラグラージやブリザポスのダイマックスターンを無駄にできたこともあったので採用してよかったと思う。

原種サンダー受けができない相手にはこのポケモンを初手または後発でダイマックスさせて詰め筋とする。

構築で重たいウオノラゴンやドラパルト、ラティオスダイマックスを初手に割いてでも無理矢理突破してもらう。

ダイマックスしていなくとも物理エース相手には身代わりとアッキの実と合わせて羽休めで粘れば受け切ったり流したりすることも可能。


ウツロイド@パワフルハーブ 臆病HCS(ビーストブーストでS上昇かつ最速)

195-x-67-169-151-170 ビーストブースト

メテオビーム・ヘドロ爆弾・草結び・ステルスロック

連撃ウーラオス+原種サンダー選出の要その1で特殊相手に対しての、そして岩毒半減がいない構築相手に対しての攻撃的切り返しのコマとしての採用。

相手に原種サンダー、ヒートロトムリザードン等の炎が相手にいる時は初手もしくは後発に必ず選出する。

連撃ウーラオスの蜻蛉返りから特殊技や特殊ダイジェットを受ける想定なので配分はC実数値169のS実数値170で、残りは全てHに回した。

連撃ウーラオスや原種サンダーで地面や鋼に役割集中を仕掛けてからビーストブーストをしたこのポケモンを通す動きをすることもある。

ここは相手のドラパルト意識でポリゴン2もしくはバンギラスにするか悩んだが採用の決め手はタイプ上で原種サンダー、霊獣ボルトロスアーゴヨン、ガラルファイヤーなどに対面から後手を取らないで尚且つステルスロックを採用できる点と、

岩、草、毒の技範囲、とりわけメテオビームのおかげで鋼以外の安易な受けを咎められる点。

相手の構築にナットレイ等の鋼が居るときはステルスロックを選び、居ない場合はメテオビームを選択するが確実に通る。ステルスロックにウオノラゴンが出てきたら知りません。

毒技がヘドロ爆弾の理由はミミッキュに3割の確率で毒を入れたかったり、ポリゴン2相手にも毒が入ればHP管理を窮屈にできる可能性を取りたかったため。


ゴリランダー(キョダイマックス個体)@拘り鉢巻 意地AD

177-194-111-x-113-113 グラスメイカ

グラススライダー・ウッドハンマー・10万馬力・叩き落とす

連撃ウーラオス+原種サンダー選出の要その2で、主に相手のカプ・レヒレスイクン、ヌオー、カバルドン等に攻撃的な圧力をかけるためのポケモンで、若干構築で重めの相手のポリゴン2に気持ち弱くならないように配分はAD基調のものとした。

相手のウツロイドは拘り鉢巻と合わせてグラスフィールド下のグラススライダーもしくはダイマックス後のダイアースで縛ってもらう。

技構成はゴリランダーの強さを支えるグラススライダーと交代先への最大火力を叩き付けるウッドハンマー、上記の採用理由に加え相手のジバコイルへの打点とする10万馬力までは確定で、

残り1つはナットレイクレセリアテッカグヤ等の回復元やアッキの実等色々なアイテム効果を奪い取るための叩き落とすとした。

地味にダイアークでウツロイドを通しやすくできるシナジーもある。

10万馬力の所は勿論ナットレイ入りへのダメージレースに勝つために馬鹿力でも問題ないと思う。

ちなみに真似してはいけないが相手の交代に出てきた原種サンダーは叩き落とす→拘っていてダイマックスはされないという思惑に付け入って打たれる羽休めに合わせてキョダイコランダ1~2回という荒業で突破することもあった。


エースバーン (キョダイマックス個体)@ラムの実 陽気AS

155-168-95-x-96-188 リベロ

火炎ボール・飛び膝蹴り・思念の頭突き・ビルドアップ

選出段階で原種サンダーやウツロイド、ゴリランダーが苦手とするあらゆるポケモンに対しての圧力となってもらうポケモン

しかしよく居るエースバーンと違って対受けループに特化させ過ぎた結果汎用性をかなり落とした技構成となっているので選出回数はあまり多くなかった。要検討枠その1。

その代わり「バンギラス+ドヒドイデ+カプ・ブルルorエアームド」の様なウツロイド、原種サンダー、連撃ウーラオス、ゴリランダーのどれも通らないサイクル相手に選出を行い、このポケモンが通れば確実に勝利を掴むことができた。

相手のウツロイド入りに選出することになった場合は先にビーストブーストでSを上げられていると補助技がないとそのままダイロックやメテオビームで落とされてしまうのでそれを防ぐためのダイウォール媒体の為の補助技+エスパー技という組み合わせにはなっている。


ミミッキュ@命の珠 陽気AS

131-142-100-x-125-162 化けの皮

ゴーストダイブ・じゃれつく・影打ち・剣の舞

最後に構築でラティアスクレセリア等のエスパーやカイリューボーマンダ、パッチラゴン、ガブリアス、ドラパルト等のドラゴンがまだ重たかったのでその補完として入ってきたポケモン

後発からのダイマックスの性能がやはり優秀なポケモンだった。

ただし要検討枠その2でもあり、エースバーンと合わせて連撃ウーラオスが苦手とするこのポケモンたちへの穴の埋め方がしっかりしていればもう少しこの構築の完成度が高くなってたかもしれないと思う枠。


・選出パターン

1.連撃ウーラオス+原種サンダー+ウツロイドorゴリランダーorミミッキュorエースバーン

→エースバーン入りやカプ・レヒレ入りのスタン構築、初手ダイマックス構築等に対しての基本選出。

原種サンダーが居る場合は初手をウツロイドにするかの選出択で、最後にどの1匹で詰めるかを考える。

カイリュー入りかつ原種サンダーが出せない構築には連撃ウーラオスウツロイドミミッキュという対面気味な選出もした。

2.エースバーン+ウツロイド+原種サンダー

→vs受けループには基本この3匹で初手はエースバーンかウツロイドのどちらかで、

ドヒドイデの前ではウツロイドステルスロックを撒いて出てきたバンギラスに原種サンダーを投げてアッキと合わせ眠るまで追い込む。

ビルドアップをバンギラスの前で積めればドヒドイデが出てきた所にダイマックスもしくはトーチカをされなければダイサイコが通りほぼ勝ち。

相手の眠るバンギラスはアッキ原種サンダーを突破できないので数的有利さえ取ってしまえばTODでも勝てる。

3.ゴリランダー+原種サンダー+ミミッキュor連撃ウーラオスorウツロイド

→電気無効枠が構築に居ないのでカプ・コケコやレジエレキ等を初手に呼びやすいのでこいつが居た場合は初手からゴリランダーを投げてダメージレースに勝つ選出。

4.エースバーンor連撃ウーラオスorゴリランダー+ウツロイド+原種サンダー

→ちょくちょく居たカバサンダーナットウツロ系統に対しての選出。

カバルドン+原種サンダー+ナットレイもしくはウツロイド、ウーラオス選出のどれに厚く見ればいいかが分からず頭を抱えた。勝率はあまり良くなかった。

5.原種サンダー+ゴリランダー+ウツロイドorミミッキュ

→初手のステルスロック展開のポケモンラグラージ入りだったりブリザポス+クレセリアミミッキュ+ウオノラゴンの様なトリックルーム展開が見える時の選出で、

ラグラージは初手ダイマックスにも欠伸にも身代わり1個で対応が可能。

初手のブリザポスとの対面はこちらの原種サンダーの初手ダイマックスも考えれば初手ダイマックスをしたいはずなのでそこに付け入って身代わりを押していた(剣舞つららばり個体ノーケアですみませんでした、反省)。


苦手なポケモンの一例

カプ・テテフ

この構築で1番無理なポケモン

鋼タイプも悪タイプも特殊方面の等倍での数値受けも構築に居ないので裏に原種サンダー等のゴリランダー受けを用意されるとウツロイドの釣り出しを強要されるので無理。

このポケモンダイマックスとの相性が良くなく環境的には動きにくいだろうと判断し切った。

・アッキの実、初手弱点保険ラティアス

この個体のラティアスも構築単位で切った。

エースバーンもラティアスに強い型ではないため相手にこの構築のウーラオスが一撃の型だと思わせることでしか対策ができない。

・竜の舞+羽休めカイリュー

構築にミミッキュを仕込んだり連撃ウーラオスに冷凍パンチを搭載したり、蜻蛉返りから交代に出てくるこいつにウツロイドを合わせたり処理ルートは用意したもののこの型のカイリューの処理がもたつくことは構築単位で許されず、

最悪このポケモンの突破方法が原種サンダーの暴風混乱自傷や麻痺、挙句の果てには数的有利を先に取ってからのTOD頼りになったこともある。

・霊獣ランドロス

原種サンダーがHBに厚い型の為ダイジェットを簡単に通されることはないにしても物理偏重な構築な為連撃ウーラオス+原種サンダーが取り巻きに上手く往なされたら詰む。

・静電気原種サンダー

原種サンダーを見るだけでエースバーンを見ても連撃ウーラオスで蜻蛉返りが気安く撃てません。めっちゃ痺れました。

・拘りスカーフ搭載霊獣ボルトロス、原種サンダー

電気無効枠が居ないのでつまりそういうことです。

・ドラパルト

型多すぎて受けポケ居らん構築でどうケアしきれと。

・悪戯心怪電波電磁波化身ボルトロス

過去の世代に帰れしばくぞ

終結

メイン最高最終2105(74位)

サブ最高最終2104(76位)

構築での反省点

・地面タイプ及び電気無効特性のポケモンが居ないことでボルトチェンジ搭載の原種サンダー+スカーフウオノラゴンへの勝率が低下したこと。

・連撃ウーラオスを構築の主軸にしている以上は相手の高耐久エスパー、ゴーストが絡んだサイクルを始末するために悪タイプなどの強い崩しができるポケモンが必要だと感じていたがそれを構築に上手くまとめられなかったこと。


おわりに

見返してみれば結構粗が目立つ構築で完成度が高いとは言い切れないものの、ここまで剣盾環境で勝つことができたのもマッチングの巡りあわせありきだと思っているのでそう考えれば運がよかったのかもしれません。

レート2100を達成したのは7世代のs14以来でしたが、今シーズンは2ROMで2100という7世代でもできなかったことができたので嬉しく思いますし、これからの自信にもつながりました。

次以降のシーズンの目標は大きく最終順位1桁または1ページ目というとても困難なものにはなりましたがこれからもプレイングや構築力等精進していこうと思うのでよろしくお願いいたします。

構築紹介は以上となります。

ここまで読んで頂きありがとうございました。


それでは・。・


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